猫の正しい抱っこの仕方は、両手で支え、首スカーフは絶対につかまないことです。多くの飼い主さんが間違えがちなのが、子猫の時のように首の後ろの皮(スカーフ)を持ち上げて抱っこすること。これは大人の猫にとって痛みや大きなストレスの原因になり、信頼関係を損ねてしまいます。正しい抱っこは、猫との絆を深め、爪切りやブラッシングなどの日常ケアを格段に楽にするための基本スキル。この記事では、獣医師のアドバイスをもとに、猫がリラックスして抱かれる3つのステップと、絶対に避けるべきNG行為を詳しく解説します。あなたの猫が抱っこを嫌がる理由と、その対処法もわかりますよ。
E.g. :猫の首かしげは危険なサイン?正常との見分け方と原因を獣医が解説
- 1、猫を抱っこする前の心構え
- 2、正しい猫の抱っこの仕方
- 3、子猫の抱っこには特別な注意を
- 4、こんな抱っこは絶対にダメ!
- 5、抱っこが苦手な猫との信頼関係の築き方
- 6、猫の品種と抱っこ好き度の関係性
- 7、抱っこが上手になると広がる猫との世界
- 8、抱っこがもっと楽しくなる応用テクニック
- 9、多頭飼いの家での抱っこバランス術
- 10、抱っこが猫の健康チェックに役立つ理由
- 11、抱っこを通じて、猫の「個性」を祝おう
- 12、FAQs
猫を抱っこする前の心構え
あなたの猫は抱っこされたい?
猫に近づく時、いきなり手を伸ばさないで。まず、あなたの手をそっと差し出してみよう。猫が自分から近づいてきて、鼻でチョンチョンと触れてくるかどうかを見てみるんだ。
猫はそれぞれ個性が強いから、抱っこが好きな子もいれば、そうでない子もいるよね。でも、猫の気持ちを知る手がかりはちゃんとあるんだ。猫がリラックスしている時は、表情が柔らかく、目がアーモンド型になって、ゆっくりと瞬きをするよ。耳も前に向いていて、体の筋肉がふにゃっとしている。抱っこしてみると、体がだらんと力が抜けていて、しっぽもゆっくり動いている感じ。もちろん、ゴロゴロと喉を鳴らすことも多いけれど、実はこれだけが「うれしい」のサインとは限らないんだ。怖かったり、体調が悪かったりする時にも、自分を落ち着かせるためにゴロゴロすることもあるから、他のサインと合わせて見てみよう。
猫の「ストレスサイン」を見逃さないで
では、もし猫が抱っこされたくない時は、どんなサインを出すと思う?
実は、専門家によると、猫がストレスを感じた時に見せる行動は、大きく4つの「F」に分類できるんだ。それは「戦う(Fight)」「逃げる(Flight)」「固まる(Freeze)」「そわそわする(Fidget)」だよ。まず「戦う」は、瞳孔が大きく開き、耳がペタッと頭につき、シャーッと威嚇したり、引っかいたり噛んだりする状態。「逃げる」は、その名の通り、あなたから離れようとしたり、隠れたりする。抱っこされている時は、体をくねらせて降りたがるよ。「固まる」はちょっと見分けが難しいかも。体がカチコチに固まり、声も出さず、抱っこされると力が抜けてダランとしてしまう。これは「学習性無力感」と呼ばれる状態で、どうせ抵抗しても無駄だと思い込んで、あきらめてしまっているんだ。最後の「そわそわする」は、舌で唇をペロッとなめたり、大きなあくびをしたり、急に毛づくろいを始めたり、抱っこから降ろされた後にブルブルっと体を振るったりする行動だ。これらのサインを見たら、今は抱っこや撫でるのをやめて、猫が自分から近づいてくるのを待とう。無理強いすると、嫌な思い出だけが残っちゃうからね。
正しい猫の抱っこの仕方
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基本の「抱き上げ方」をマスターしよう
絶対にやってはいけないのは、首の後ろの皮(スカーフ)をつかんで持ち上げることだよ。子猫の時はお母さん猫がこうやって運ぶけど、大人の猫にとっては痛いし、怖いし、コントロールを奪われる感じがするんだ。じゃあ、どうするか?まず、猫の真正面から近づくのは避けよう。猫は正面から見つめられると威圧感を感じるからね。猫と同じ方向を向いて、ゆっくりとしゃがみこむのがコツだ。
次に、両手を使ってしっかり支えることを意識しよう。まず、猫の肩の上にそっと手を置き、その手を体の外側に滑らせて胸の下に入れる。指先は猫の顔の方に向けてね。そして、もう一方の腕の肘のくぼみを猫のお尻の方に向けて、優しくそのくぼみに猫の後ろ足とお尻を収めるようにする。獣医師のリュー先生は、「これはフットボールを抱えるような感じだ」と説明しているよ。これで後ろ足もしっかりサポートできるんだ。空いているもう片方の手で、胸の前をさらに支えてあげれば完璧!抱っこしている間、猫が好む姿勢に落ち着くのを見守ってあげよう。足をぶらぶらさせているのが好きな子もいれば、後ろ足をしっかり支えられていたい子もいる。でも、ほとんどの猫が嫌がるのが「赤ちゃん抱っこ」だ。お腹を上に向けて抱かれるのは、猫にとって最も無防備で不安な姿勢なんだって。
抱っこを終えるベストなタイミングは?
猫を抱っこしている時、一番気をつけたいのは「降ろすタイミング」だ。あなたはいつ降ろすのが正解だと思う?
答えは、猫がまだ抱っこを楽しんでいるうちに、あるいは、最初に「ミャー」と鳴いたり、そわそわし始めたり、床の方を見つめたりした瞬間に、そっと全ての足が地面につくようにゆっくり降ろしてあげることだ。もし、猫があなたの腕から飛び降りたり、もがき始めたりするのを待っていたら、それはもう手遅れ。あなたは猫のストレスの初期サインを見逃したり、無視してしまったことになる。そうすると、猫は「抱っこ=嫌なこと」と学習してしまうから、次から抱っこさせてくれなくなっちゃうよ。抱っこは、ポジティブな思い出を作るためのもの。短くてもいいから、気持ちよく終われるように心がけよう。
子猫の抱っこには特別な注意を
小さくても、両手でしっかりと
子猫はとっても小さいから、つい片手で持ち上げたくなっちゃうよね。でも、それはNG!ぬいぐるみのように空中に持ち上げられると、子猫だって怖がっちゃうんだ。
どんなに小さな子猫でも、必ず両手を使って抱き上げて、安定させてあげることが大切だよ。片方の手で胸と前足を、もう片方の手でお尻と後ろ足を支えるようにしよう。子猫の体はまだ発達途中で、関節も柔らかいから、不自然な姿勢で抱っこすると体を痛めてしまう可能性もある。しっかりと体全体を包み込むように抱っこして、安心感を与えてあげよう。抱っこしている間も、子猫の様子をよく観察して。大人の猫と同じく、そわそわしたり、鳴いたりしたら、すぐに優しく降ろしてあげてね。
こんな抱っこは絶対にダメ!
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基本の「抱き上げ方」をマスターしよう
猫の抱っこで一番やってはいけないのは、もちろん首スカーフをつかむこと。それ以外にも、猫が嫌がることは結構あるんだよ。
まず、多くの飼い主さんがやりがちなのが「人間のハグ」だ。私たちは愛情表現としてハグをするけど、猫にとっては体を拘束される窮屈な感じがすることが多いんだ。特に、前足をぎゅっと抱きしめられるのは苦手な子が多いよ。次に、抱っこの目的がいつも「嫌なこと」の前触れになっているパターン。例えば、テーブルから追い出す時や、キャリーケースに入れる(=病院に行く)時だけ抱っこするのは避けよう。猫は賢いから、「抱っこされたら、次に嫌なことが起こる」とすぐに学習しちゃう。最後に、猫の気持ちを無視して、こちらの都合で長く抱っこし続けること。先ほども言った通り、猫が「もういいよ」というサインを出したら、すぐに降ろしてあげるのが信頼関係の基本だよ。
抱っこが苦手な猫との信頼関係の築き方
少しずつ、楽しいことと結びつけて
もしあなたの猫が抱っこが大嫌いだったら、どうすればいい?爪切りやブラッシングなどのお世話も大変だよね。でも、諦めないで!少しずつトレーニングすることで、抱っこへの抵抗感を減らすことはできるんだ。
まずは、「あなたの膝の上にいること」が楽しいことだと教えよう。猫が大好きな超高級なおやつを使って、あなたの膝の近くにおびき寄せることから始めてみて。最初は膝の上に乗らなくても、近くに来ておやつを食べるだけでOK。それを何度か繰り返して、「この人の近くにはいいことがある」と覚えてもらおう。次に、膝の上にちょっとだけ前足を乗せておやつをあげる、というステップに進む。ここで焦って抱き上げようとしないことがポイントだよ。
成功のカギは「短く、楽しく、自発的に」
トレーニングで一番大切なことは何だと思う?
それは、猫がまだ楽しんでいるうちに、トレーニングを終えることだ。少しでも「もうやだな」というそぶりを見せたら、その瞬間にやめて、おやつをあげて終わりにしよう。これを繰り返すことで、「抱っことか触られることって、別に怖くないし、むしろいいことがあるかも」と猫が思ってくれるようになるんだ。膝の上にいることに抵抗がなくなってきたら、ほんの一瞬だけ、体を軽く持ち上げてみる(完全に地面から離さなくてもいい)ことに挑戦してみよう。とにかく、一歩一歩、猫のペースで進めることが、絆を深める一番の近道だよ。もしどうしても抱っこが好きになれない子だったとしても、それはあなたのことが嫌いなわけじゃない。猫との絆は、おもちゃで一緒に遊んだり、同じ空間でくつろいだりすることでも十分に深められるからね。
猫の品種と抱っこ好き度の関係性
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基本の「抱き上げ方」をマスターしよう
「猫はみんな抱っこが嫌い」ってわけじゃないんだ。実は、品種によって、人に抱かれるのが比較的好きな子もいるよ。例えば、ラグドールという猫種はその名の通り「ぬいぐるみ」のように抱かれるのが好きなことで有名だ。アメリカンショートヘアも穏やかで家族思いの性格が多いと言われている。スコティッシュフォールドもおとなしく、膝の上に乗ってくるのが好きな子が多い傾向があるみたい。でも、これはあくまで「傾向」だから、個体差はもちろん大きいよ。うちの子はこの品種だから絶対抱っこ好き、なんて決めつけずに、その子自身の気持ちを一番に考えてあげよう。
一般に、人懐っこくて社交的な性格の猫種は、抱っこも受け入れやすい傾向があるかもしれないね。例えば、メインクーンやラグドール、バーマンなどは、人との触れ合いを好むと言われることが多い品種だ。一方で、アビシニアンやベンガルなど、活発で遊び好きなタイプの猫は、抱っこされているよりも動き回っている方を好む傾向が強いかも。でも、繰り返しになるけど、これは大まかな傾向でしかない。あなたの猫が何の血統かよりも、その子自身がどんな気持ちでいるかを観察する方が、よっぽど大切なことなんだ。
抱っこが上手になると広がる猫との世界
日常のお世話がぐんと楽になる
猫が抱っこに慣れてくれると、どんな良いことがあるんだろう?一番のメリットは、日常のケアがずっと楽になることだよ。
爪切り、ブラッシング、歯磨き、耳掃除、目やにのケア…猫の健康を守るためには、やらなきゃいけないお手入れがたくさんある。もし猫が抱っこや触られることを極端に嫌がると、これらのお世話は毎回飼い主さんにとっても猫にとってもストレスの大きい戦いになってしまう。でも、抱っこがポジティブな体験になっていれば、お世話の時に「ちょっとだけじっとしててね」とお願いしやすくなる。もちろん、おやつやご褒美と組み合わせるのは必須だけど、体を固定する必要が減るから、猫もリラックスしてケアを受け入れやすくなるんだ。動物病院での診察や治療が必要な時も、抱っこに慣れている猫はパニックになりにくいと言われているよ。猫の健康管理のためにも、安心できる抱っこの技術は身につけておいて損はないね。
もっと深い絆が感じられるようになる
抱っこが上手にできると、猫との関係はどう変わると思う?
それは、言葉を超えた信頼関係を感じる瞬間が増えることだ。猫があなたの腕の中でリラックスして、ゴロゴロと喉を鳴らしながらウトウトしている…そんな光景は、猫を飼っている喜びのひとつだよね。抱っこを通じて、猫の体温や鼓動を直接感じることで、「この子は私を信頼してくれているんだ」という実感がわいてくる。これは、ただ同じ部屋にいるだけではなかなか得られない特別な繋がりだ。また、猫の体調の細かい変化にも気づきやすくなるよ。いつもより体が熱い、呼吸が早い、どこかを触ると嫌がる…そんな小さなサインを、抱っこしている時に感じ取れるかもしれない。猫は具合が悪くても隠そうとするから、こうした気づきは早期発見につながる大切なきっかけになるんだ。
| 抱っこに関する行動 | 猫の気持ち(解釈例) | 飼い主が取るべき行動 |
|---|---|---|
| ゆっくり瞬きをする | 「リラックスしているよ」「信頼しているよ」 | 同じようにゆっくり瞬きを返して(アイコンタクト)、優しく声をかける。 |
| 耳を後ろに倒す(飛行機耳) | 「怖い」「イライラしている」「不快だ」 | 抱っこや撫でるのをやめ、距離を置く。そっとしておく。 |
| しっぽを大きくバタバタ振る | 「興奮している」「集中している」「やや不機嫌」 | 遊んでいる最中以外は、刺激を与えるのを一旦止める。 |
| 抱っこ中に「ミャー」と一声鳴く | 「そろそろ降ろして」の初期サイン | すぐに優しく、全ての足が着くように降ろす。 |
| 抱っこされると体がカチコチに固まる | 強い恐怖やストレスを感じている(フリーズ状態) | すぐに降ろし、その場から離れて猫が落ち着くのを待つ。 |
猫との暮らしは、彼らの小さなサインを読み取る練習の連続だ。抱っこは、そのサインを学び、信頼を育むための最高のツールのひとつだと思う。最初はうまくいかなくても大丈夫。焦らず、猫のペースに合わせて、少しずつ楽しい時間を共有していこう。あなたの優しい気持ちは、きっと猫にも伝わるからね。
抱っこがもっと楽しくなる応用テクニック
季節や場所で変わる猫の気分を読み取ろう
猫は季節や環境の変化に、私たちが思う以上に敏感なんだ。例えば、夏の暑い日は抱っこされるのが嫌になる子が多いよ。なぜだと思う?
答えは体温の調節にある。猫の平熱は私たち人間より少し高く、38度から39度くらいだ。私たちの腕で包まれると、猫の体はさらに温まってしまう。特に長毛種の猫は熱がこもりやすいから、夏場は抱っこを嫌がる傾向が強くなるんだ。逆に冬は、温もりを求めて自ら膝の上に乗ってくることも多いね。場所も大切だ。リビングのソファでくつろいでいる時はOKでも、玄関先や知らない人がいる場所では、抱っこを拒否するのは当然だ。猫が一番リラックスできる「お気に入りのスポット」を見つけて、そこで抱っこを試してみるのが成功のコツだよ。うちの猫は、日当たりの良い窓辺のクッションの上だと、なぜか大人しく抱っこさせてくれるんだ。
「抱っこ遊び」で信頼を深めよう
抱っこはただじっとしているだけじゃない。楽しい遊びに発展させられるって知ってた?
例えば、「高い高いごっこ」だ。しっかり支えた状態で、ほんの少しだけ持ち上げて「わぁー」と言ってから、すぐに下ろしてあげる。これを繰り返すと、抱っこが動きや遊びの始まりだと学習して、楽しみにしてくれる子もいるよ。もう一つは「探検ごっこ」。安全な場所で、猫を抱いたままゆっくり歩き、いつもと違う景色を見せてあげるんだ。高い棚の上から部屋を見下ろさせてあげると、猫は普段見られない視点に興奮するかもしれない。ただし、絶対に無理強いはしないこと。猫が少しでも緊張した様子を見せたら、すぐに元の場所に戻って終わりにしよう。こうしたポジティブな体験の積み重ねが、「抱っこ=楽しいこと」というイメージを固めてくれるんだ。
多頭飼いの家での抱っこバランス術
猫同士の嫉妬を生まないコツ
猫を2匹以上飼っていると、一匹だけを抱っこすることで、もう一匹がヤキモチを焼くことがあるよね。そんな時、どうすればいい?
実は、猫は私たちが思う以上に公平さに敏感なんだ。一匹を長く抱っこしたら、次はもう一匹にも同じくらいの時間と愛情を注ぐことを心がけよう。でも、単に時間を分けるだけじゃなくて、それぞれの猫が好む抱っこのスタイルを尊重することがもっと大切だ。一匹はお腹を下にして抱かれるのが好きで、もう一匹は肩に乗るのが好きかもしれない。それぞれの「お気に入り」を見つけてあげよう。もし一匹がどうしても抱っこを嫌がる子なら、その子には抱っこの代わりに、特別な遊びの時間や、一人でくつろげる隠れ家を用意してあげるといい。公平であることと、同じことを強制することは違うんだ。
抱っこタイムを「共有の安心時間」に
多頭飼いで、猫たちが仲良く並んで抱っこされることはあるの?
それは稀だけど、不可能じゃないよ!成功の秘訣は、猫同士の信頼関係が非常に良いことと、十分に広いスペースがあることだ。まず、ソファなどに座り、両脇にそれぞれの猫が自然に寄ってくるのを待つ。片方の猫を膝の上に抱っこし、もう一方には隣に座ってもらい、優しく撫でながら、みんなでリラックスする時間を作るんだ。無理に両方を膝の上に乗せようとすると、縄張り意識が働いて争いの原因になるから注意してね。この「並んでのリラックスタイム」ができると、猫たちも「この人の周りは安全で平和だ」と認識して、家族全体の絆が深まるきっかけになるかもしれない。
抱っこが猫の健康チェックに役立つ理由
毎日の「触診」で早期発見を
定期的な抱っこは、実は立派な健康管理になるんだ。あなたは抱っこしながら、猫の体をチェックしている?
獣医師の間では、飼い主さんによる家庭での「触診」が病気の早期発見に役立つと言われているよ。抱っこしている時、そっと体に手を当ててみよう。肋骨が以前よりゴツゴツ感じられないか、お腹にしこりや膨らみはないか、皮膚にフケや脱毛、傷はないかを確認できる。特に、猫は痛みや不調を隠す習性があるから、抱っこ中に「ある部分を触られるのをいつもより嫌がる」という変化は重要なサインだ。ある調査によると、飼い主が日常的に体を触れていた猫は、腫瘍などの異常に早く気づく確率が高かったという報告もあるんだ。愛情表現である抱っこが、そのまま健康チェックになるなんて、一石二鳥だよね。
ストレス度合いを測るバロメーター
猫の抱っこの仕方で、その時のストレスレベルがわかるって本当?
本当だよ。猫が抱っこされている時の筋肉の緊張度合いや呼吸のリズムは、その子の心の状態を映し出す鏡なんだ。完全にリラックスしている時は、体は柔らかく、呼吸は深くゆったりしている。でも、何か気がかりなことがある時は、たとえ大人しく抱かれていても、体の一部(特に肩や背中)に微細な力が入っていたり、呼吸が浅く速くなっていたりする。この変化に気づけるのは、毎日抱っこしてその子の「平常時」を知っているあなただけだ。もし「今日はなんだか体が硬いな」と感じたら、それは環境の変化や体調不良の前兆かもしれない。そうしたら、抱っこを短めにして、その日はそっとしておいてあげよう。抱っこは、猫の無言のSOSを受け取る大切なアンテナにもなるんだ。
| 猫の品種(例) | 一般的な性格傾向 | 抱っこへの受け入れ度の目安 | 抱っこで気を付ける点 |
|---|---|---|---|
| ラグドール | 非常に穏やかで従順、人懐っこい | 高い ★★★★★ | 体が大きくなりやすいので、腰に負担がかからない抱き方を。 |
| アメリカンショートヘア | 順応性が高く、家族と過ごすのが好き | やや高い ★★★★☆ | 遊びたい盛りは抱っこより運動を優先させよう。 |
| メインクーン | 友好的で「優しい巨人」と呼ばれる | 高い ★★★★★ | 大型種なので、両腕でしっかりと体重を支えること。 |
| アビシニアン | 好奇心旺盛で活発、遊び好き | 普通~やや低い ★★★☆☆ | 短時間の抱っこに留め、動ける自由を尊重しよう。 |
| スコティッシュフォールド | おとなしく、穏やか | 高い ★★★★★ | 関節に負担のかからない姿勢で抱っこしてあげて。 |
抱っこを通じて、猫の「個性」を祝おう
あなたの猫だけの「抱かれポーズ」を見つけよう
うちの猫は、抱っこされると決まって私の左肩にもたれかかるんだ。これが彼の「マイポーズ」なんだよね。あなたの猫にも、そんな特徴はある?
最終的には、マニュアル通りの「正しい抱っこ」よりも、あなたとあなたの猫が一番気持ちいいと思えるスタイルを見つけることがすべてだ。ある猫は、まるで赤ちゃんのように仰向けで抱かれると、お腹を撫でられて最高に幸せそうな顔をする。別の猫は、タオルに包まれる「バーリト」のような状態が落ち着くらしい。これは、深い圧迫が安心感を与えるからだと言われているよ。我が家のもう一匹は、抱っこというより「肩車」が大好きで、高い所から部屋を見渡せるのがたまらないみたい。こうした「うちの子流」を見つけて受け入れることで、抱っこは単なる技術から、あなたたちだけの特別なコミュニケーションへと進化するんだ。
抱っこが苦手でも、絆は築ける
どうしても抱っこがダメな猫とは、どうやって仲良くなればいいの?
心配いらないよ。抱っこは愛情表現の一つの形に過ぎない。抱っこが苦手な猫とは、「同じ高さで過ごす時間」を大切にしよう。床に寝転がって、猫が近づいてくるのを待つ。手のひらを上に向けて差し出し、猫が頭や体をこすりつけてきたら、そっと撫でてあげる。おもちゃで一緒に遊ぶのも、最高の信頼構築法だ。猫は、一緒に楽しい時間を過ごしてくれる相手を信頼する。ある保護団体の調査では、保護猫のうち、約3割から4割くらいの猫は最初は抱っこを警戒するが、遊びや給餪を通じて関係を築くことで、多くの猫が少しずつ触れ合いを受け入れるようになると報告されている。あなたの猫が抱っこ好きになるかどうかは、その子の個性だ。でも、その個性を理解し、尊重するあなたの態度こそが、本当の意味での「絆」を作り上げていくんだと思う。今日から、あなたなりの方法で、猫との小さな幸せの瞬間を増やしていってね。
E.g. :猫の正しい持ち方と負担をかけない安全な方法 - ねこちゃんホンポ
FAQs
Q: 猫を抱っこする時、絶対にやってはいけないことは何ですか?
A: 最も避けるべきは、猫の首の後ろの皮(スカーフ)をつかんで持ち上げる「スカッフィング」です。子猫時代を思い出させる行為ですが、大人の猫の体重を一点で支えることは痛みを伴い、恐怖とストレスを与えます。また、猫が自分で体勢をコントロールできない状態にすることから、強い不安を感じさせてしまいます。その他、猫の真正面からいきなり手を出す、人間のようにギュッとハグする、猫が嫌がるサインを無視して抱き続けることもNG行為です。抱っこは猫との信頼を築く行為なので、猫が安心できる方法で行うことが何よりも大切です。
Q: 猫が「抱っこされたくない」と感じている時、どんなサインを出しますか?
A: 猫のストレスサインは「4つのF」として現れます。まず「Fight(戦う)」は、耳を平らに倒し(飛行機耳)、瞳孔が開き、威嚇や噛みつきを見せます。「Flight(逃げる)」は、体をよじらせて降りたがったり、隠れようとしたりします。「Freeze(固まる)」は、体がカチコチに緊張し、声も出さず、抱かれると力が抜けてダランとなる「学習性無力感」の状態です。最後の「Fidget(そわそわする)」は、舌で唇をなめる、大きなあくびをする、急に毛づくろいを始めるなどの行動です。これらのサインのいずれかが見られたら、抱っこを中止し、猫にスペースを与えてください。
Q: 抱っこが苦手な猫を、少しずつ慣れさせる方法はありますか?
A: はい、可能です。鍵は「短く、楽しく、自発的に」をモットーにしたトレーニングです。まず、抱っこ自体ではなく、「あなたの近くにいること」が良いことだと関連付けましょう。猫が大好きな超高級なおやつを使い、あなたの膝の近くに来るように誘導します。最初は近くにいるだけで褒め、おやつをあげます。次に、前足だけ膝に乗せることができたら大成功です。ここで焦って抱き上げてはいけません。最終的には、膝の上でおやつを食べている間に、ほんの一瞬だけ体を軽く支える程度から始めます。トレーニングは、猫がまだ楽しんでいるうちに、必ず良い印象で終わらせることが最も重要です。
Q: 子猫を抱っこする時、特別な注意点はありますか?
A: 子猫は小さいからといって片手で持ち上げるのは危険です。必ず両手で体全体を包み込むように支えてあげてください。片手で持ち上げると、落下の危険があるだけでなく、関節や体に負担がかかる可能性があります。基本的な抱き方は大人の猫と同じで、一方の手で胸と前足を、もう一方の手でお尻と後ろ足をしっかりサポートします。子猫も大人の猫と同じようにストレスサインを出すので、そわそわしたり鳴いたりしたら、すぐに優しく降ろしてあげましょう。小さな頃から安心できる抱っこを経験させることは、その後の人懐っこい性格形成にも良い影響を与えると言われています。
Q: 猫を抱っこから降ろすベストなタイミングはいつですか?
A: ベストなタイミングは、猫がまだ抱っこを楽しんでいる最中、または「もう降りたい」という最初のサイン(一声鳴く、そわそわする、床を見るなど)を出した瞬間です。多くの飼い主さんが、猫が自分から暴れて降りようとするまで待ってしまいがちですが、それは遅すぎます。その時点では猫はすでに強いストレスを感じており、「抱っこ=嫌なこと」というネガティブな学習をしてしまいます。抱っこの時間は短くても全く問題ありません。むしろ、「もっとしていたかったな」という気持ちで終わらせることが、次回も抱っこさせてくれる秘訣です。猫の些細なボディーランゲージに注意を払い、尊重してあげましょう。